この稿は岡村研究所がパワーシステムを吸収し、自社でキャパシタの量産に進出する状況となって、大きく変化しました。量産と価格の関係のデータは、今後パワーシステム社を始め、キャパシタメーカーが活発に発表すると思われるので、それぞれのサイトをご参照ください。
(以下は旧い回答です)
本件は筆者には難しい質問です。これは科学的な計算というよりマーケットに依存するからです。生産規模や市場がどんなスピードで拡大するかは、数学的な根拠がありません。
いつどんな規模になるかは不明ですが、製造規模と出力当りのコスト、蓄電量当りのコストとの関係を示すグラフを掲載します。
本来は、蓄電装置のコストはその購入価格ではなく、1サイクル当りで表現されるべきです。米国蓄電協会ESAのtutorialにも次式が掲載されています。
One cycle cost = (Capital / Energy) / (Cycle-life * Efficiency)
[1]
ただし図1は従来の価格の感覚との関連を失わないよう、量販時の購入価格でプロットしています。EC-Lのラインでは右上端が現在の価格で、左下にある次のマークポイントが生産量が10倍になったときの価格です。その10倍は次の左下のマークと、10倍ごとに下がっていきます。 |