キャパシタ関連最新情報とコメント
米国DOE-BESの蓄電技術についてのレポート
この情報は当サイト談話室からの転載です。投稿者のjokさん有難うございました。
蓄電の基礎研究と題した論文;
“Basic Research Needs for Electrical Energy Storage”
は米国エネルギー省の新しい研究班によるJuly 2007と最新のもので、pdfインデックスつき186ページもある力作が、jokさん御提供の下記URLで8Mバイト余の全文を無料でダウンロードできます。
http://www.sc.doe.gov/bes/reports/files/EES_rpt.pdf
内容は近未来の蓄電装置がどれほど重要かを力説した後で、電池とキャパシタに分けて将来の可能性を具体的に、詳細に論じています。学会がまとめた資料によく見受ける現状のメーカー勢力や商業実績に基づく分析とは全く異なり、実務面を思い切り省いて、可能な限り研究的、学問的な考察を展開しいます。
その結果として、公平な議論のうえで「蓄電装置としての将来は、電池よりむしろキャパシタだ」というトーンになっています。これまでともすると電池寄りだった米国エネルギー省の研究班による文献で、これほどキャパシタに力点を置いた論文に筆者は始めて触れました。
通読するだけでも大変な186ページにわたる新説には反論もあるでしょうが、ようやく、キャパシタの利点が分った人がこんなに増えてきた、と意を強くしています。
(岡村)
Posted on 2007/09/14 (金)